事業計画 > 北海道遺産との連動性 

 道が平成11年度打ち出した「北海道遺産構想」は、北海道の自然や文化そしてその他のものを、北海道の貴重な財産として位置付けた上で、今後それらの保全等を積極的に行っていこうとするものである。これは後々に北海道として「世界遺産」への登録という想定もされた上で提唱されていることは間違いのない事実です。
 こうした中、我々の摩周湖を世界遺産へ登録する活動も、まず第一に北海道遺産への登録を目標として行い、それと同時に世界遺産への登録も視野に入れた中で活動をしていかなければなりません。行政(道)サイドの立場では、まず北海道遺産構想を確立させた上で、さらにそこから厳選した北海道遺産を、世界遺産登録という次のステップへ進むべく準備のための構想と捉えて間違いない。つまり、北海道遺産への登録ということは、世界遺産への登録というステップを進めやすくする重要な方法の一つであると言えます。北海道遺産の世界遺産への登録については、道サイドでも積極的にアピール並びに協力を惜しまない体制でいるはずであろうし、地元行政の協力を仰ぐ上でも必要不可欠な要素である。こうした、「北海道遺産」への登録ということと、「世界遺産への登録」ということは、名前こそ違え、非常に連動性の強いものと言えることができる。
 つまりは、我々の目標としてまず第一に考えなければならないのは、北海道遺産への登録を重点的に考え、それに対して「摩周湖」を積極的にPRしていくことである。


 道では、北海道遺産構想の第二次キャンペーンとして、北海道遺産として登録すべき自然や文化の第2次募集を図っている。これは、第一次キャンペーンでなされた同様の趣旨のもと実施されているが、今回の募集要項によれば、北海道遺産として登録した場合のその遺産の活用方法も求めていることに違いがある。北海道遺産として登録した場合、当然、道としてもその遺産の保全については積極的にアプローチを図るものと想定される。そうした場合に、地元行政をはじめとして、地元住民のそれら遺産に対する保全意識、またそれら遺産の積極的な活用意識が求められて当然である。こうした第二次キャンペーンにおいても、積極的に摩周湖をPRし、同時に摩周湖の遺産登録に伴う地元としての受け入れ態勢も整えていかなければなりません。


 第1次・第2次と北海道遺産候補が道民から広く募集された中、その応募数は4000件に達しました。その中で、我々が世界遺産への登録を掲げている摩周湖は、数にして第2位、分野別においては、自然分野で第1位の応募数になりました。その後、専門委員会による専門的な選考を行った上で、学術的価値等を含めて4000件の中から約500件に絞り込んだ形で、第1次選考がなされました。ここにおいても摩周湖は高い評価を受け、500件の中にも選出されました。今後さらに実地調査や道民による利用価値の意見募集により8月末までに約100件に絞込み、最終的には現地調査を行った上で、10月末を目処に20件の第1次北海道遺産が選定される予定です。この最終選定に残るためにも、今後北海道遺産へ摩周湖が登録されるよう積極的にPRしていかなければなりません。



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